帳票処理ソリューション – AI-OCRプラットフォームとしてのABBYY FlexiCapture
ABBYY Japan エンジニアリングチーム
10月21日, 2020

「帳票処理ソリューション」シリーズ第2回は、AI-OCRプラットフォーム(基盤)としてのABBYY FlexiCaptureの強みについて解説いたします。
この特長が評価され、これまで様々な業務システムの中のAI-OCR基盤として採用されてきました(事例参照)が、ここでは、その中でも主なものをご紹介します。
多くの帳票処理ソリューションの中でもABBYY FlexiCaptureは、エンタープライズ向けのAI-OCRプラットフォーム(基盤)機能が充実しています。
1. スケーラビリティ・アベイラビリティ
2. セキュリティ
3. 様々なワークフローへの対応
4. 外部接続・連携
1. スケーラビリティ・アベイラビリティ
ABBYY FlexiCaptureは、最大で以下のような構成を組むことが可能となっており、高トランザクション、高可用性対応が可能な帳票処理ソリューションです。
また、処理ステーション(Processing Station)に対してクラスタ構成を組むことにより、大量のトランザクションを処理する事が可能となります。以下のグラフは一例で、最大300万ページ/日(グレースケール、英語)の文書が処理可能であることを示しています(詳細は Performance Guide を参照)。
また、冗長化構成によりHA/DR (High Availability/Disaster Recovery)も実現可能となっています。
2. セキュリティ
ABBYY FlexiCaptureは、エンタープライズ利用にとって必須要件である、以下のようなセキュリティ対策機能をサポートしています。
- 通信レベル
- データレベル
ストレージ:EFS対応
データベース暗号化
- アクセスレベル
認証によるアクセス
- SHA256
- パスワード強制
- アカウントのロックアウト
ユーザーロール管理
3. 様々なワークフローへの対応
ABBYY FlexiCaptureは、ビジネスにおける様々な業務フローに合わせ、柔軟にワークフローを設定する事が可能です。
例えば上記のようなビジネスプロセスを実現するため、以下のようにワークフローの順番を変更したり、追加、カスタマイズが可能となっています。
4. 外部接続・連携
ABBYY FlexiCaptureは、コネクタやAPIを介して様々な外部システム・アプリケーションとの接続・連携が可能です。以下、いくつかの例を紹介します。
- RPAとの連携
代表的なRPA製品(BluePrism, UiPath, WinActor, Pega, 等)に対し、専用コネクタの他、APIやファイル連携等様々な方法によるスムーズな連携が可能です。
各種事例については、以下リンクをご参照ください。
- 他社エンジンとの連携
ABBYY FlexiCaptureは日本語の手書き文字認識はサポートしておりませんが(英語は可能)、そのような場合でもサードパーティの手書き文字認識エンジンと連携することにより、任意の箇所を認識させ、FlexiCaptureのOCR結果と統合して扱う事が可能です。
以上、今回はABBYY FlexiCaptureのAI-OCRプラットフォーム(基盤)としての特長についてご紹介いたしました。
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