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プロセスマイニング可能なABBYY Timelineのユースケース、活用場面例

8月19日, 2020

昨今のコロナウィルスによるパンデミックの結果として、業務プロセスの把握、見直し、改善の話が多くの企業、組織で行われていると耳にします。特に、例外的なプロセスの是正、自動処理可能な作業やリモート処理可能な作業の洗い出し、およびこれらの実現についてです。この実現については、ABBYY FlexiCatptureやRPAに頼ることとしまして(例えばこちらの記事:”SAP Intelligent RPAでのABBYYインテリジェント文書処理との統合”)、今回は、プロセスの可視化、分析が可能なプロセスマイニングツールの一種であるABBYY Timelineのユースケース、活用場面についてお話したいと思います。

プロセスマイニングとは、簡単に申しますと「データ分析のためのソリューション」となります。プロセスの流れ(ワークフロー)を可視化することにより、プロセスに潜む様々な問題の特定を容易にし、業務改革、DX(デジタルトランスフォーメーション)を促進します。これは、1990年代末に、Wil van der Aalst氏によって発案された業務の分析手法であり、業務システムのログデータを元に業務プロセスを再現できると考えたのが発端となります。このあたりの解説は、彼の著書である「プロセスマイニング Data Science in Action」や IEEEのプロセスマイニングマニュフェストをご参照頂ければと思いますが、ABBYYでも、Wil van der Aalst氏を講師でお招きし、セミナーENGを開催しておりますので、ご興味のある方はご参加いただければと思います。

そして、ABBYY Timelineの体験版申し込みにつきましても、ウェブサイトをご参照頂くことにしまして、今回は、実際の活用事例を3つほど、紹介することにしたいと思います。

最初の例は、「自動車保険請求のプロセスの見直し」です。こちらの会社では、以前は定期的に業務コンサルタントを招いてプロセス評価ワークショップ等を開き、自社のメンバーと共に業務プロセスの見直しを行っていました。ABBYY Timelineを投入したところ、プロセスの全体把握、可視化までの時間を約8割短縮、複数のプロセスを同時に分析することが可能となりました。また、可視化にあたる作業も自動化することに成功し、継続的なプロセスの把握もリモートで管理できるようになりました。そして、Timelineの機能を使い、コンプライアンス違反のプロセス、ワークフローをリアルタイムに監視し、業務の効率化、自動化、リモート管理化を進められています。

プロセスマイニング可能なABBYY Timelineのユースケース

次の例は、「資産管理プロセスにおけるコンプライアンスチェックの自動化」です。こちらの会社では、以前は、資産管理のプロセス内にコンプライアンスに違反するようなことが起こっていないかどうかを、内部監査により、人力で実行していました。ABBYY Timelineを導入し、プロセスを可視化することで、プロセスに対しての理解を深め、リモートでプロセスの管理を可能にしました。そして、ABBYY Timelineの中で最も価値ある機能の一つである「アラート機能」を使い、アセット割り当て操作内で危険な操作が発生したときに通知を受けるよう、実装しました。これにより、コンプライアンスルールが順守されているかを自動で監視できるようになりました。

プロセスマイニング可能なABBYY Timelineのユースケース

3つ目の例は、「グローバルな通信業者におけるオペレーションの改善と自動化」でのお話です。こちらの会社では、全てのオペレーション業務を伴ったプロセスに対して分析を行い、プロセスの効率を上げるためにRPAやBPM(ビジネスプロセスマネージメント)を導入できる高コストの自動化候補を特定しました。そして、ROIに注意しつつ、自動化を実現し、その後、ABBYY Timelineを使って、継続的に最適化されたプロセスを監視することで、利益につなげられています。プロセスの可能な限りの自動化、自動リモート監視を実現されました。

プロセスマイニング可能なABBYY Timelineのユースケース

このように、企業や組織にて、業務プロセスの見直し、可視化を行い、コロナウィルスによるパンデミック後のワークスタイルに合わせていこうという動きが活発になってきております。特に、自動化、リモート化、リモート管理化という点においてです。一度検討されてはいかがでしょうか。

プロセスインテリジェンス DX(デジタルトランスフォーメーション)

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