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ABBYY、グローバルでドキュメント内データへのアクセスに関する実態調査を実施

11月17日, 2021

日本の従業員における42%は「AIで業務負担の軽減になる」と回答
深刻化する人手不足の中で注目される「ドキュメントAI」

  • 日本の従業員の90%:顧客対応に必要な情報を得るためにドキュメントを探し出す時間を使っている
  • 日本の従業員の25%:AIがあれば顧客対応の迅速化を実現できる
  • 日本の従業員の30%:AIがあればクリエイティブな作業の時間が増え、仕事への意欲を維持できる

ドキュメントデータとビジネスプロセスを完全に理解することで真のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するABBYY社(本社:米国ノースカロライナ州、日本法人ABBYYジャパン株式会社、本社:神奈川県横浜市、代表取締役:小原洋)は、最新のドキュメント内データへのアクセスに関するグローバル調査を実施しました。

※注:下記(カッコ内の数字)はすべてグローバル平均です。

その中で日本の従業員は「顧客対応に必要な情報を得るためにドキュメントを探し出す時間を使っている」と回答したのは実に90%(92%)に上りました。また、「ドキュメント内のデータにアクセスしにくいことが仕事の妨げになっている」と回答したのは過半数を大きく上回る65%(61%)、顧客対応に必要な情報をドキュメントから探し出すために、「週平均で丸1日分の生産性を失っている」と回答したのは5分の1近くの19%(24%)に上ります。グローバル平均と比較してもそれほど数字に大きな差がなく、日本もグローバル同様、同じ課題を抱えているということが分かりました。業務に重要な情報がデジタル化されたドキュメント(PDF、Excelスプレッドシート、メール、画像、テキストメッセージ、チャットボットの会話など)に閉じられている場合、必要とする情報を探すのに手間取り、本来のクリエイティブな仕事の時間が削られるとともに、業務上における最善の判断を下すことができません。こうしたことは、人手不足に陥っている日本企業において業務遂行への深刻なダメージにつながっていきます。

日本の従業員は、手作業で情報を探すのに時間を費やすよりも、顧客と良好な関係を構築するなど、本来のやるべき仕事に集中したいと考えています。しかし、ドキュメント内のデータにアクセスできなければ、「ビジネスプロセスが遅れる」は38%(48%)、「手作業が増加する」は38%(34%)、「業務ミスの発生」は28%(31%)、「ビジネス上の判断にミスが生じる」は22%(19%)、「質の低いユーザーエクスペリエンス」は13%(20%)につながります。従業員は不満や疲労を蓄積させながら、業務ミスの修正やフォローをしなければならず、より価値の高い、本来の仕事に集中することができません。従業員の28%(32%)が、「ドキュメントAIがこの問題の解決になる」と回答しています。

顧客との関係構築には従業員の業務改善が重要

日本全体が少子高齢化で人口が減少傾向にあることに加え、生産年齢人口が減少していることにより、人手不足に悩まされている多くの日本企業において、インテリジェントな自動化ドキュメント処理は従業員の業務を改善させ、仕事に意欲や楽しさを感じさせる一助となり、最終的に顧客との関係をも改善することにつながってきます。調査の中で従業員の42%(52%)は、「データを理解するAIを搭載したソフトウェアが業務の負担を軽減する」、さらに21%(32%)が自分の仕事だけでなく「ユーザーエクスペリエンスも改善する」と考えています。

適切なAIソリューションへの投資は、従業員にとって多数のメリットにつながることを下記の調査結果が示唆しています。

  • 過半数を大きく上回る68%(72%)が、「ノーコードでドラッグ&ドロップだけでドキュメントの内容やコンテキストを理解するAIを活用し、業務ミスの削減や業務効率の向上に役立てたい」と回答
  • 30%(41%)が、「AIがあればもっと充実したクリエイティブな仕事に集中できるとともに、データを手動で入力する負担が軽減される」と回答
  • 「ドキュメントAIがスキルアップになる」と回答した従業員は約3分の1の27%(29%)、「スピーディーで効果的な意志決定に役立つ」と回答した従業員は39%(36%)、「顧客への対応がよりスムーズになる」と回答した従業員は25%(31%)

ABBYY社のChief People OfficerであるWeronika Niemczykは次のように述べています。

「どのようなビジネスに従事していても、あらゆる人はドキュメントの使用から逃れることはできません。従業員が期待する条件やツール、サポートが提供できないと、ますます離職につながっていくこの時代には、特にドキュメントなどの企業資産を扱う際に、AI機能を備えた従業員をスキルアップして補強することが重要となります」

ABBYYジャパンの代表取締役、小原洋は次のように述べています。

「ドキュメントAIは、プロセスのスピードアップや業務ミスの減少といったコスト削減を実現するだけでなく、追加でスタッフを採用していくことが不要となります。その結果、従業員の満足度が向上するとともに、積極的に取り組んでいくことで、上質なカスタマーエクスペリエンスの提供やクリエイティブな業務に集中できるなど、重要なタスクに割く時間を増やすことができます。長期的に従業員のエンゲージメントを維持するために、AIテクノロジーで従業員をエンパワーメントしていく必要があります」

【調査方法】

本調査はABBYYが委託し、Sapio Research社が2021年9、10月に実施。英国、米国、フランス、ドイツ、日本の企業(従業員500人以上)で働く5,025人を対象とし、ドキュメント内のデータにアクセスする際の問題、幅広い影響、ソフトウェアと自動化技術の役割について聞き取り調査を実施しました。

ABBYYについて

1989年創業のABBYYはあらゆる組織に真のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するリーディングカンパニーとして、ドキュメントデータとビジネスプロセスの完全な理解を可能にするインテリジェントなビジネス製品を提供しています。金融、保険、輸送、製造、その他業界の企業が名を連ねるFortune 500の企業の多くを含む5,000以上の企業で使用されており、インテリジェント ドキュメント プロセッシング(IDP)およびプロセス ディスカバリー & マイニングの分野でのリーダーシップにより、ユーザーエクスペリエンス、効果、収益性、競争上の優位性など、最も重要な点に大きな影響を与えています。ABBYYは世界14カ国にオフィスを構えてグローバルに活動しています。詳細については https://www.abbyy.com/ja/ をご覧ください。

【報道関係者お問い合わせ先】

株式会社井之上パブリックリレーションズ 

Mail: bianca.stupp@abbyy.com

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